食べても太れない人に考えられる病気
太れない病気
- 過敏性腸症候群
- 自律神経失調症
- 胃下垂
- グルテン過敏症
- うつ病
過敏性腸症候群(IBS)
痩せている人に多いのが過敏性腸症候群です。
消化器科を受診する患者さんの3分の1が過敏性腸症候群であることからも、日本人の発症頻度が非常に高い病気です。
危険性の高い病気ではありませんが、大事なプレゼンや試験などの直前に、精神的な要因から下痢の症状に悩まされます。
過敏性腸症候群にある人は、消化管運動の異常が起きがちなことから、食べ物の栄養を十分に吸収しきれない傾向にあります。
自律神経失調症
自律神経失調症は過敏性腸症候群と似ています。
これといって明確な症状はないものの、生活習慣やストレスなどによって自律神経が乱れてしまった結果、体のあらゆる部分に症状がでてきます。
自律神経失調症にみられる症状
- 全身の倦怠感
- めまい
- 頭痛
- 動悸
- 肩こり
- 下痢
- 耳鳴り
- 不眠
どちらの病気も大きな違いはなく、自律神経の乱れ、不調によって胃腸の調子が悪くなっているため、消化吸収ができずに太れない原因に繋がっています。
胃下垂
胃下垂は女性に見られやすい病気です。
胃の筋力や脂肪がないことから、胃が重さに耐えきれずに胃が垂れ下がってしまう状態が胃下垂です。
胃下垂の症状
- お腹が張る・膨満感
- すぐにお腹いっぱいになる
- 食後のむかつき
- 食欲不振
- 吹き出物ができる
胃下垂は腸に食べ物を送りこむことができなくなるだけでなく、消化能力まで低下させます。
消化能力の低下は栄養吸収効率を下げてしまい、食べても太れないスパイラルに陥ります。
グルテン過敏症
グルテン過敏症は小麦・ライ麦・大麦といった穀物に含まれているグルテン(植物性たんぱく質)によって、症状が引き起こされる病気です。
グルテンを摂取すると小腸を中心に消化機能が低下することから、栄養の吸収能力が低下し、太れない原因になります。
しかし、グルテン過敏症に罹っている人の99%は、自身がグルテン過敏症であることを自覚していないとされています。
まさか当たり前のように食事をする小麦類などに耐性がないとは思っていない人が大半ですから、昔から太れない人は実はグルテン過敏症だった…というケースがあります。
テニスの世界ランク1位を獲得したジョコビッチ選手もこのグルテン過敏症だったことが分かり、2週間グルテンを含む小麦などを口にしないようにした結果、体重が変化するようになったり、集中力、体力などのパフォーマンスが向上するようになりました。
グルテンの摂取で生じる主な症状
- 偏頭痛・頭痛がある
- 頭がボーッとする
- 理由もなく気分が落ち込む
- 関節が痛む
- 下痢・便秘の症状が出る
- 膨満感・おならが出る
グルテン過敏症は自身で気づくことが難しい病気です。
病院での検査は保険適用外に加え、検査をしても分からないことがあります。
自主的にできる検査方法としては、
- グルテンを含む小麦などを一切摂取せずに数週間様子を見る
- その後またグルテンを摂取して変化を見てみる
といった検査方法があります。
うつ病
うつ病を抱えている人はストレスを抱えており、そのストレスが体の調子を悪くさせて自律神経の働きを鈍らせます。
自律神経の働きがうまくいっていないと、胃腸の消化機能にも影響を与えます。
場合によっては胃酸過多で胃が荒れてしまうこともあります。
痩せていて太りたい人はできる限り、ストレスのない生活環境を作ることも大切です。
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